今日は船橋市の「なみはなてい」で演奏をさせていただいた。
僕は歌の専門家ではないし誰かから免許皆伝されたわけでもない。が、隙を見てジャンジャン歌っている。文句も言わずに、席も立たずに、トマトも投げつけずに辛抱強く聞いてくださる方々には大変感謝している。
僕が20代前半の頃、スペインのグラナダに、アイルランドからギターとバイオリンを持ってボロをまとった2人のうら若い娘が現れたことがあった。この2人の歌声に0・5秒で魂を奪われた僕はグラナダの街で彼女達のライブを世話したことがあった。
客は毎回大入り満員。最後に2人のうちの一人が客全員に一つの音に合わせて声を出させ、それをドローンのようにしてアカペラでアイルランド民謡を歌ってライブをしめるのだった。これ以上人生に何を望もうかと自分に問いたくなるほど、強い何かに満たされる時間だった。
彼女達が街を去る前の晩、2人のうちの一人が僕を一晩だけ恋人にしてくれた。そして翌日僕に、「歌はね、ここで歌うのよ。」と言って自分のみぞおちのあたりを手でおさえた。そしていなくなった。